就寝中に足がつることありませんか?

〇皆さんは就寝中に足がつるという経験をされたことはありませんか?

 

足がつるといえば、スポーツや激しい運動をしていて起こるというイメージを持たれている方が多いのではないでしょうか?しかし、スポーツや激しい運動をしていなくても足がつるという現象は多くみられます。今回はそんな足のつりの原因や対処法・予防法についてご紹介します。

〇足がつる原因

「足がつる(俗にこむら返り)」を医学用語では、「有痛性筋痙攣」や「筋クランプ」と表現されます。これには、人間の体液中に含まれる電解質(イオン)が深く関係しています。このイオン(ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、クロールなど)のバランスにより筋肉細胞の動きが調整されているのです。正常な状態では余分なイオンは汗や尿として排泄されていますが、就寝中や激しい運動の際には大量の汗をかくため、体の中のイオンが不足してしまうのです。このことにより筋肉細胞の動きが悪くなってしまい、何かのきっかけで筋肉が刺激された際に足のつりが発生してしまいます。

 

特に夜寝ている際は、体を動かさないために血行が緩やかになっており、それに加え冷房や扇風機などで身体が冷やされることにより足の血管が収縮されさらに血行が悪くなってしまいます。その状態で寝返りなどの刺激が加わることにより足のつりが起こりやすくなってしまうのです。

〇対処法や予防法とは?

 対処法としては、ストレッチやマッサージがあります。筋肉が異常に収縮している状態なのでまずはストレッチで筋肉を伸ばすことが先決です。つま先を上に向けてふくらはぎの筋肉が伸びるようにするストレッチです。自分でやる方法としては、つま先を引っ張ったり、壁に押し付けたりします。自分で出来ない場合は、仰向けの状態で周りの方につま先を上に押してもらうのが良いでしょう。

 予防法としては、適度な運動およびストレッチ、規則正しい生活、バランスの良い食事、ヒールのある靴を避けるなどがあります。さらに、体が冷えるのを避けるために就寝中は直接体に扇風機や冷房の風が当たるのは避けましょう。就寝前に出来ることとして、汗で失われるナトリウム、マグネシウム、カリウム、カルシウムなどのミネラルが入った水分をコップ1杯補給するのも有効です。ミネラルは体内で作ることが出来ないため、定期的に補給することが大事です。

※ミネラル分の補給できる水分

 ・経口補水液(OS1) 

・ミネラルウォーター(ポカリ、アクエリアスなど)

但しミネラルウォーターは水で薄めて飲むのがベストです!