腰をサポートしてくれるコルセット(腰部固定帯、腰椎ベルト)。腰の痛みがある際や腰に負担のかかる作業をする際などに、腰を守ってくれるとても重要な物ですが、巻き方を間違うとまったく意味のないものになってしまいます。今回はコルセットの正しい巻き方についてご紹介します。
〇コルセットの役割
・腹部を軽度圧迫することでお腹の中の圧力を上昇させ、腰椎への負担を減らします。
・背筋をピンとさせ姿勢を正すことで、背中の筋肉への負担を減らします。
・骨盤を固定することで、骨盤から腰部にかけての筋肉への負担を減らします。
〇どんな時にコルセットをすればいい?
ギックリ腰や急性腰痛など、痛みが強い時は迷わず着用してください。よく、「コルセットはくせになる」と聞くことがありますが、そんなことはありません。確かにコルセットを常時着用することで、腰周辺の筋力がやや弱くなるということはあるかもしれませんが、痛みを我慢してさらに状態を悪くするよりはよっぽどましです。そして、常時着用するのではなく、腰に負担のかかる作業(家事、力仕事、座り仕事、車の運転など)の際だけ着用し、その他の時間は外すなどすれば極端な筋力低下は防げます。
〇正しい巻き方
コルセットの上下、裏表が合っているかを確認して、腰にあてがいます。
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左右の位置 : コルセットの縦の中央線が背骨の中央にくるようにします
上下の位置 : コルセットの横の中央線が骨盤の頂点(腸骨稜)にくるようにします
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両端を強くひっぱり体の前でとめます。
※この際の強さは軽くお腹に圧迫感を感じる程度までしっかり引っ張りましょう。
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補助ベルトがあればそれもさらに両端を強く引っ張り体の前でとめます。
〇まとめ
当院の患者様に普段やっているコルセットの巻き方を見させていただくことがあるのですが、たいていの方が今説明した位置よりも上の方で巻いています。腰のコルセットではありますが、正確に言えば骨盤を締めるという意識で巻いたほうがいいかもしれません。一般的に思い浮かぶ「腰」で巻いてしまうと、それはもはや「腹巻」になってしまいます。それでは意味もありませんし、お腹が絞められてとても苦しい思いをしてしまいます。ここで一度みなさんのコルセットの巻き方を見直してみてくださいね!
林・窪田マッサージ指圧整骨院
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